「玉つき屋の千代さん」～女ハスラー繁盛記～

僕の母は８４歳の女ハスラーです！

蔦の絡まる場末の小さなビリヤード場。そこにきらめく人間模様。この場所で６５年。
千代さんの人生がつまっている玉撞き屋は、千代さんと共に今も健在です。
一球一球に生活を賭けて戦前戦後の動乱を、胸を張って生き抜いてきた南川千代さん。
女とは。夫婦とは。母親とは。親子とはー。
本作品は、原作者・南川泰三の母・千代が書き綴った日記を元に、その波瀾万丈な人生を描いたものです。
千代さんのユーモラスで輝かしい人生は、時代や世代を超えて生きる勇気と優しさを与えてくれることでしょう。

「運命に逆らわずに生きてきた。何があってもそれが自分に与えられた運命だと思って生きてきた。その時その時、一生懸命に生きてきた。喜びも、悲しみも、みんな運命だと思って受け入れてきた。そんな運命に逆らうことはしたくないと千代さんは言う。」

──「浪速の女ハスラー玉撞き屋の千代さん」集英社文庫刊より

関西公演
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S席9,000円
A席7,000円 販売

日程 会場 販売所
2008年06月03日 神戸国際会館
こくさいホール兵庫

グリークス 06-6966-6555
http://www.greeks.co.jp/

神戸国際会館プレイガイド 078-230-3300
電子チケットぴあ（Pコード385-034） 0570-02-9999
ローソンチケット（Lコード59298） 0570-000-777
イープラス eee.eplus.jp

2008年06月04日 神戸国際会館こくさいホール兵庫
グリークス 06-6966-6555
神戸国際会館プレイガイド 078-230-3300
電子チケットぴあ（Pコード385-034） 0570-02-9999
ローソンチケット（Lコード59298） 0570-000-777
イープラス eee.eplus.jp

東京エリア
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【公演日程】
2008年５月９日（金）～25日（日）
【料金】
Ｓ席　１１,０００円／A席　8,000円　（全席指定・税込）
【会場】
東京芸術劇場 中ホール　（池袋駅西口より徒歩２分）
豊島区西池袋１－８－１
TEL.[phone]（代）

その他
５／２８　山梨　県立文化ホール
６／１　大阪　浪切りホール
６／１４～１５　山口　ルネッサながと
６／２１～２２　愛知　名鉄ホール
等々



あらすじ

大正５年、11人兄弟の三女として生まれた千代さん（浜 木綿子）は13歳で奉公に出され、一家を助けるため、働き続けた。
１８歳で両親と死に別れ、生きるために女給としてキャバレーで 働く。
そこで船場の御曹司・栄一（赤井英和）に出会う。
酒は飲めないが羽振りがよく知的で話し上手。ダンスもプロ級にうまく、女子憧れの的。
そんな彼が千代さんと会うたびプロポーズしてくれた。身分違いの恋だけど、彼の真剣な求愛に気が付くと千代さんも彼に惚れてしまっていたのだ。 二人は何とか所帯を持つが、まもなく驚愕の事実が発覚する。栄一には二年も前に結婚した正妻・津屋子がいた。
千代さんと栄一の間にうまれた長女・美津子は私生児にはできないため、
正妻と栄一の母、お里に預けられた。
泣く泣く生まれたばかりの長女と別れた千代さんは、生活の糧を得るために妹・美寿々（西川峰子）の薦めで「保名倶楽部」という玉撞き屋を始めることになった。
やがて次女・そして長男を出産。
地回りやくざもなんのその、家族のために必死に働く千代さん。
しかし困ったことには、しっかり者の母親に育てられた栄一は働く事を知らないのだ。
やがて焼夷弾の降る中、もう50m先は火の海なのに、産院で三女も奇跡的に出産。子供達のためにぼんぼん気質の抜けない栄一を盛り立てて“生きる”ために奮闘する千代さん。
そんな千代さんを実家のお里は認めざるを得なくなっていた。


終戦後、船場の実家は焼け落ち、栄一と正妻を離縁させたお里は美津子を連れて千代さんの下に来る。千代さんは実の子である美津子を他の子と平等に扱うが、しかし美津子は継母っ子であるという引け目で苦しむようになる。
一方、栄一の浮気ぐせは直らず、働き始めてもすぐにやめてしまう。家族には居丈高にふるまい、芸事に明け暮れ、そのくせすぐに自殺の真似事をして家族を困らせる。それでも千代さんは、一家の長として栄一を庇い、自らもハスラーとなって生活を支えるのだった。
そんな時、美寿々が連れ合いの男北野（加藤　茶）と共に現れ保名倶楽部の権利書は美寿々　の名義だからといちゃもんをつける事件が起きる。

そうこうしてると、長女美津子（貴城けい）の結婚騒動が起き、千代さんの口から本当の母は私だと告白される美津子。ショックを受けつつも、長い年月の出来事一つ一つがすべて自分を愛していたからこその事だったと母の事情をすべて受け容れた。
その後栄一はガンを発病し、闘病生活にはいる。千代さんは昼間働きながら、夜は夫の隣で本を朗読し、眠りにつかせた。
６年以上もの闘病生活の後、栄一は天国に召されたのだった。

千代さんは思う。栄一の知性と教養、育ちの良さ、それだけは自分に無いものだ。
ボンクラ亭主だったけど、あの人に会わなければこんなに頑張れなかった。
浪花の女ハスラー南川千代・８４歳。
惚れぬいた男に一生を捧げた女の逞しい生涯を、まだまだ謳歌している千代さんであった。

～コマプロダクション様ホームページより